塩と共に140年の歩み(4)

国の塩専売制の廃止による完全自由化

行政改革・規制緩和への流れの中で、1989年、大蔵大臣からたばこ事業等審議会に対し「今後の塩事業の在り方について」の諮問がなされた。
1995年、その答申が大蔵大臣に提出され、専売制の廃止を前提として、製造・輸入・流通にわたる原則自由の市場構造への転換が図られることとなった。
急激な変革による混乱を避けるための経過措置が講じられるとともに、「財団法人塩事業センター」が設立された。
かくして1997年4月、92年間続いた塩専売制度は廃止され、生活用塩の供給や緊急時に備えた備蓄などの機能を財務大臣の指定を受けた塩事業センターが担う体制がスタートした。

塩と共に140年の歩み

高岡営業所

平成4年(1992年)5月15日 スパイクタイヤ禁止
道路用凍結防止剤(塩化ナトリウム)の需要増
平成6年(1994年)5月17日 代表取締役会長 蓮沼敬が任期満了で会長退任
平成8年(1995年)7月 本社敷地内に月極駐車場スペースを新設
平成9年(1997年)4月1日 塩専売法が廃止される。塩事業法が運用開始する
財団法人塩事業センターが設立
平成14年(2002年)1月 塩の完全自由化初年度、中部ソルト協業組合解散。
平成14年(2002年)4月1日 塩事業法移行期間が終了 塩が完全自由化となる
高岡営業所を廃止する
平成15年(2003年) 株式会社ソルト関西のSKグループに参加
平成23年(2011年)3月11日 東日本大震災が発生 製塩メーカー1社の操業中止
平成26年(2014年)4月1日 財団法人塩事業センターが公益財団法人へ移行

新しい時代へ

塩の完全自由化により塩卸業として専売ではなくなって20年以上経過した。
しかしながら、これまで長い間積み重ねてきた製塩メーカー・小売店との信頼関係、塩の専門知識はこれからも積み重ねて精進し、お客様により良い商品を提供できるよう努力しなければいけない。
また、世の中が劇的に変化しようとしている。
これからは新しい商品・価値をお客様に提供できる体制作りや、新規事業に力を入れていく必要がある。新しい時代に変化をしつづけることが必要である。

令和元年(2019年)5月29日 代表取締役社長 開発明が死去
代表取締役社長 開発泰次が就任
令和3年(2021年)10月1日 自社ホームページ開設

※ 参考書籍
日本塩業史 日本専売公社編
北陸専売事業六十年の歩み 日本専売公社金沢地方局